公共性 publicness 2005 11 3

 「楽天」という新興企業が、TBS(テレビ局)に対して、
提案した提案書が、あまり相手にされず、苦戦しているそうです。
 この問題は、「公共性」というテーマで考えるべきです。
一日中、娯楽番組を流しているテレビ局に、公共性があるとは思いませんが、
「楽天」にも、公共性があるとは思えません。
 「楽天」は、テレビ局を傘下に入れて、どのような社会貢献を考えているのか。
そうしたものが見えてこないのです。
 電波というものは、公共性が高いものです。
ですから、放送事業には、当然、公共性や社会貢献が要求されるのです。
 私の勘違いかもしれませんが、
私のイメージでは、「楽天」という企業は、「金儲け一直線」に見えるのです。
 中小企業のうちは、「金儲け一直線」でも、仕方ないかもしれません。
しかし、企業規模が、ある程度、大きくなると、
公共性や社会貢献というものが、企業の理念として必要になってくるのです。
 企業の規模だけ大きくなっても、
大企業としての「理念」や「風格」というものが伴っているでしょうか。
 「大義なき戦い」は敗れるでしょう。
もちろん、お金でも、人は、ついてきますが、「金の切れ目が縁の切れ目」となります。

書評 book review 2004 7 23

「アメリカ型社会は日本人を不幸にする」
著者 ビル・トッテン 出版社 大和書房

 少し悲観的だと思います。
たとえば、こういう文章があります。
「こういう社会では、カネが唯一の価値観になる。
そんな大人の姿を見せておいて、
子供に『お金よりも大切なものがある』と教えたところで、
信じろという方に無理がある。」
 確かに、アメリカは、こういう「拝金主義」のようなものがありますが、
アメリカ全体では、そうなっていません。
「拝金主義」は、アメリカの半分ぐらいでしょうか。
まだまだ、アメリカの良心は、健在だと思います。
 しかし、問題なのは、こういうことです。
「帰国して、書店に行った時も、しばしば不愉快な気分を味わわされる。
再販制度をなくし、過当競争を招いたアメリカでは、
本は売れ筋のもの、つまり、暴力とセックスを扱うものが中心になってしまったからだ。
これでは、子供たちは、たまらない。」
 日本では、再販制度があるのに、似たような状態となっています。
暴力、セックス、ゲームというものが、売れ筋でしょうか。

































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